南瓜の味をコントロールする 南瓜は、収穫直後は光合成を終えた直後の為、ホクホクの超粉質。ただ、甘みや味が薄く、品種によっては青臭い風味もあり、品種ごとの味作りとして2週間~1カ月以上追熟を掛ける作業が必要です。南瓜はじゃがいも同様、澱粉が糖に変わる野菜。追熟させることで、甘みとコクが増し、同時にホクホクからしっとりへ質が変化します。ただ、じゃがいもに比べてその変化は速く、品種ごとの特性やその年の気候の影響を大きく受けます。ですから、状態を把握するのは畑の状況を知っている私達生産者でなければ、難しいのです。気温や環境の変化にとてもデリケートで、特に熟成後は外的環境の影響も受けやすく、13℃を下回る環境に置くと、極端に傷みやすくなります。また、糖化の早い品種は味の足も早く、一方で、糖化の遅い品種は多恵頃が遅れますが、長期保管向き。南瓜はとても奥の深い野菜です。 かぼちゃの味を作る 収穫後から始まる味の変化に合わせてとことん南瓜を楽しんでみませんか?私達の農場では追熟前の早い段階でお客様の元へお届けすることで、冬至や年明けにも楽しんで頂ける工夫のご案内や、ご家庭での追熟で、質感・風味農場の変化に合わせた料理提案をしています。追熟状況を確かめるには、まずは切って少量蒸かしてみること。状態が分かります。 [南瓜の状態別・お勧め料理] ■追熟初期 ホクホク超粉質!でも、甘味が足りない時期・・・マッシュサラダ・フライドパンプキン ■追熟中期 粉質と糖度のバランスが良い時期・・・煮物・蒸し物 追熟中期からだんだんと澱粉が糖化し始めます ■追熟後期 甘味が強く、ややネットリな時期・・・グリル・ロースト・スープ 農場レシピはこちら [かぼちゃの品種と扱い品種について] 緑皮の南瓜 ■品種/味平、栗えびす、栗ほまれ、特濃こふき、栗将軍、おいとけくりたん ラグビーボール型 切りやすく、肉厚美味。お勧めです。 ■品種/冬至 白皮の南瓜 さっぱりとした味わいの超粉質品種。日持ちします。 ■品種/雪化粧 小さいサイズの南瓜 ■品種/坊ちゃん、白い坊ちゃん